張 宜欽(北海道大学国際広報メディア・観光学院)
要旨:ポストモダニズムが流行している現代に、まさに主客関係が既に曖昧化されている時代である。しかし、ホストにとって、ゲストは常に見知らぬ人であり、信頼できない人であろう。どうすればその境界線をなくすのか。本研究は、「住む」ことをベースとする地域社会圏の理念をもとに、「住まない」旅行者をステークホルダーに加えて、まちの「ふるまい」を繋がりとして、観光まち育ての育みの試みである。
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北海道教育大学函館校の村上と申します。東川町の特徴(選択した理由)として「脱公務員化のゆえに、住民自治の組織開発と組織文化づくりが良く行われている」と書かれていますが、意味が判然としません。もう少し詳しく教えてください。
ご質問ありがとうございました
住民自治の原因で、住み手が住まいやまちづくりへの配慮や自分が持っている環境志向性についてよくわかると判断できます。住民たちは自分が住んでいる場所に対する機能的な意欲や愛着心は他により強いです。そうすると、住民に対する調査もより全面的に把握できます。地域的なふるまいの形成にも他により特徴が明らかに見えます。
本発表の中で、「地域社会を組み立て直す」(研究背景)、「地域社会圏を再構築する」(予想される成果)とありますが、もともとの「地域社会圏」とはどのようなものだったのでしょうか?
また、再構築する地域社会圏において、旅行者の役割はどのようになものとお考えでしょうか?
ご質問ありがとうございました。
もともとの地域社会圏は今の「一住宅=一家庭」という観念を破って、人々は「イエ」という単位に住んでいる。「イエ」は外に向かう「見世」とプライバシーを持っている「寝間」によって構成されている。いくつの「イエ」を組み立てて、集合住宅になって、そこに住民たちはファシリティを共有し、エネルギーを自給自足し、交流を振興し、できるだけ自前で福祉サービスを負担し、相互扶助のシステムです。
旅行者の役割は、主にホストとゲストが接触する際にホストはそのやり取りの中で以前の侵入されたイメージと違って、ゲストから手伝いを感じでき、ゲストはホストのふるまいから真正性の追求から自分の意欲を満足させることというウィンウィンの場面を作ります。
日常の地域社会を旅行者からの評価を加えることで課題を明確にし、地域社会を改善する方向性を見出す研究という理解でよろしかったでしょうか。
質問ですが、研究の対象を短期滞在旅行者とされていますが、短期滞在旅行者との協働型コミュニティ形成とは具体的にどのようなイメージになのか教えてください。
ご質問ありがとうございました。
短期滞在者との協働コミュニティ形成は主に、短期滞在者は住民のふるまいの特色を繋がりとして住民の生産生活に参加させて、一緒に住民の日常を味わうイメージです。
北海道大学の桑村と申します。観光地に住む地域住民と観光客の関係について、利益だけでなく様々な衝突も考えられるためとても重要な問題だと感じます。以下2点について質問です。
調査について、手法としては主にアンケート調査でしょうか?特に観光客を対象とした調査では、場所や時期など考慮すべき点が多いと思われますが、その範囲や期間についてより具体的に知りたいです。
また、調査概要に記載の「観光客の居住意志」について、居住意志を上げるのには相当な工夫が必要かと思われますが、現時点で考えられる方策などがありましたら教えて頂きたいです。
ご質問ありがとうございました。
観光客に対する調査手法は主にアンケートで、住民たちに対する調査手法は主にヒアリングです。
調査の期間や範囲は、やっぱり地域における空間の使われ方から対応します。主に、観光化に伴う地域の観光空間と住民の日常空間へ侵入行為が出てくる観光客に調査を行います。その侵入行為は、もう一つの角度から見ると、真正性を追求している行為とみなすことが考えられます。期間は主に東川町が観光空間としてイベントを開催する時期の方がいいだと思います。
居住意志への調査も、狙われた調査対象は真正性を追求する観光客の原因で、方策は主に侵入行為が出てくる観光客にしぼることです。