安藤 友希（室蘭工業大学工学部）
要旨：地方都市では，人口減少により各エリアの活力が衰退し，今後，その活力を維持・向上させるため，人口変化に応じた地域の価値向上が必要になり，そのためのエリアマネジメントが求められている。他方で，人口増加に伴い拡充されてきた都市公園は，人口減少に転機する中，ストック効果を高めるために再編が検討されてきている。各エリアに存在する複数の都市公園を再編する際にも，そのエリアマネジメントと一体的に行うことで，地域の価値向上が期待される。そこで本研究では，地域の価値向上に向けたエリアマネジメントを模索するエリア「室蘭市中島地区」を対象に，地域住民の意向等に基づき都市公園の再編について検討することを目的とする。
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ポスター作成及び発表ありがとうございます。
公園内環境のAIによる解析はどのような方法で行ったのか興味があります。ご教示いただければありがたいです。
ご質問ありがとうございます。
現在，市の方ではAIカメラを設置準備中で，そのデータを活用しようと考えています。具体的には，公園利用者数、公園内移動距離，対人距離，接触時間，遊具の利用状況等に関するデータを予定しており，このデータを本研究に活用したいと考えております。
時代に即した重要な継続的研究ですね。
AIの活用に興味を持ちましたが既に回答されていたので割愛します。
１つだけ質問です。
対象地域を中島地区に限定した理由を教えてください。
ご質問ありがとうございます。
中島地区は、室蘭市の中でも商業集積地域で、室蘭市は現在人口減少が加速し、立地適正化計画を策定しています。その中で，中島地区は、都市機能誘導区域の一つで、今後拠点として集積していくための子育て世帯の流入などの将来性があるためです。
人口減少社会においてストック再編への取り組みは喫緊の課題で、とてもタイムリーな研究だと思います。
今回は子育てに焦点をあてているようですが、エリアマネジメントの観点から検討するならもう少し公園の機能や地域の将来像など幅広く捉えてもいいのかと思いました。また、時間軸も重要な要素になるので地域の将来推計人口なども見ておくことも重要かと思いました。
ご意見ありがとうございます。今回のポスターは卒業研究の中間発表の一部でして、エリアマネジメントの観点から見るとたしかに地域の将来像などは重要な要素でですので参考にさせていただき検討していきます。