北の造園遺産 「一覧」

北海道は開発の歴史が浅く、本州などの古い地域に比べると、過去の蓄積は必ずしも十分とはいえないかもしれませんが、独自の自然や社会環境の中で造られ、育まれた貴重な遺産が数多く存在しています。

特に、近代から現代への移行期にあって、欧米文化の導入に関連して造成された公園・緑地、都市形成に重要な役割を果たした公園・緑地、開発に伴い造成された環境緑地、開発から守られた自然緑地などが注目されます。また、日本や欧米の庭園技術の北海道風土への適応なども興味のある歴史的テーマです。

選定された対象は技術的価値、造形的価値、地域的価値、景観形成価値、自然の保全・創出価値、思い入れ価値のいずれか又は複数の基準で高く評価されたもので、造園の歴史的視点はもとより、将来のランドスケープ形成に役立てるうえでも貴重な存在です。


※認定遺産 ダウンロード用(PDF)  


■第1次認定遺産(2010)   *第1号 函館公園(函館市) *第2号 大通公園(札幌市) *第3号 中島公園(札幌市) *第4号 小樽公園(小樽市) *第5号 旧岩船庭園「香雪園」(函館市) *第6号 道庁前イチョウ並木(札幌市) *第7号 北大植物園(札幌市)  
■第2次認定遺産(2011) *第8号 円山公園・北海道神宮境内域(札幌市) *第9号 常磐公園(旭川市) *第10号 真鍋庭園(帯広市) *第11号 大沼公園(七飯町) *第12号 赤松街道(函館市から七飯町) *第13号 広路(ひろじ)(函館市)  
■第3次認定遺産(2012) *第14号 野幌森林公園(江別市、札幌市、北広島市) *第15号 深川林地(剣淵町) *第16号 二十間道路桜並木(新ひだか町) *第17号 鶴ヶ岱公園・春採公園(旧釧路公園) (釧路市)  
■第4次認定遺産(2013) *第18号 緑ヶ丘公園(帯広市) *第19号 梅村庭園(八雲町) *第20号 東庭園(長沼町)