226国営滝野すずらん丘陵公園のコロナ禍における管理運営について

大工 秀樹(札幌開発建設部国営滝野すずらん丘陵公園事務所)ほか

要旨:全国的な新型コロナウイルス感染拡大防止を進めている中、国営滝野すずらん丘陵公園(札幌市南区)においてもコロナ影響による公園利用者数は減っている状況にある。道央圏を中心とする広域的なレクリエーションを形成する公園として、北海道や札幌市管理の公園等の公共施設の運営方針を鑑みつつ、コロナ対策を取りながらの管理運営内容経緯や、その中でも大型イベントの実施状況、その他、アンケート調査からコロナ影響による公園利用者の変化等の考察・検討を行ったものを報告する。

注意! 発表資料を無断でコピー、転載しないでください。スクリーンショットもご遠慮ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

226国営滝野すずらん丘陵公園のコロナ禍における管理運営について」への10件のフィードバック

  1. ご発表ありがとうございます。
    北海道教育大の村上と申します。

    そういうデータはないかもしれませんが、
    コロナ禍で、利用者が利用する場所や、
    中での行動に違いはあったでしょうか。

    見知らぬ人と接近したくないということがあるので、
    狭い園路があるような場所が避けられていた、など。

    実感としてだけでもよいので、教えてください。

    • 滝野公園 大工と申します。
      夏季の温度の高い日では園内を流れる厚別川の浅瀬区域で水遊びされるご家族が多くおられましたが、公園側が指導等せずとも自然に距離を置いて敷物を敷き、場所を確保されていました。また、コロナ禍の状況より、多人数グループ単位の来園の方は少ない状況もあってなのか、花修景施設や遊具施設のエリア以外の園路は虫取りや散策の方が数える程度しか歩いてなかった状況でした。来園者が自発的に避ける行動をしていたのか、来園者数が少ないことで園路の密状況が自ずと回避されていたかはなんとも言い難いところです。

  2. 共同研究者の太田@寒地土研ですが、本研究成果とりまとめ後、10月1日に緊急事態宣言が解除された後に、公園管理運営の変化(行動規制の緩和等)があれば、追加でご紹介いただければと思いました。よろしくお願いします。

    • 滝野公園 大工です。
      10月1日より滝野公園は8月28日からの臨時閉園を解除し、開園をしております。園内の3蜜回避による一部施設(遊具含む)の使用制限は継続となっています。しかしながら、小中学校の宿泊学習等の活動が再開され始めたことに伴いまして、園内の宿泊施設(札幌市管理)である青少年山の家では延期となっていた小学校を主とする宿泊学習の利用再予約が一気に増えている状況となっています。また、公園内も降雪までの短い間ですが紅葉の時期に入ってきましたので、天候にもよりますが平日の入園者も増加してきいる状況となっています。

  3. これまでに経験したことがなかった新型コロナウィルスの影響とその対策について興味深いデータを展開いただけと思います。
    コロナ前までは好調であったインバウンドの利用は、国際的な人流が滞った物理的な現象なので現実を受け止めざるを得ないかと思います。
    一方で、ドライブイン花火やおうちで滝野など、スケールメリットを活かした運営や休園中でも興味を持っていただく工夫などの取組みは、公園管理運営の臨機の対応の可能性を感じました。
    質問なのですが、各入口での入園割合の傾向の変化などがありましたら教えてください。例えば、炊事広場を閉鎖した関係で鱒見口や渓流口の入園割合が減少した一方で、屋外活動が中心の森口の入園割合が増えたなどの変化がありましたでしょうか。

    • 滝野公園 大工です。
      園内各駐車場の台数より推計したところ、利用制限をしていたにも関わらず施設や遊具の多いエリアにつながる東口・中央口駐車場の台数に比べ、野外活動のプログラム運営を主としているエリアにつながる森口や南口駐車場の台数は少ない状況であったため、エリア入園者数の割合の変化は生じていないと考えられます。また、公園利用者へのコロナ対策としてだけではなく、プログラム運営に多大に貢献いただいているボランティアの方々のコロナ感染リスクも考慮し、野外活動のプログラム自体も例年に比べ規模縮小や取りやめとなったものもあり、結果として野外活動中心エリアの利用増加(促進)に繋がらなかったかもしれません。

  4. 大工様、他共著者の皆さま

    ご発表ありがとうございます。
    北海道大学農学部花卉緑地計画学研究室3年の北沢と申します。

    感想と質問を失礼いたします。

    <感想>
     研究成果を1枚のポスターにまとめるということは、かなり難しいことのように思いますが、見やすく、要点もつかみやすくとても素晴らしいと思いました。
     私自身も今後研究などを行う際は、ぜひ参考にさせていただきたいです。

    <質問>
    今回は滝野公園を研究対象とされていましたが、これまでに他の公園で同様の調査をされた事例はあるのでしょうか。また、今後同様の調査を他の公園で行う計画などはあるのでしょうか。

    お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

    今回は素晴らしい発表をありがとうございました。

    • 滝野公園 大工です。
      他の公園(国営)でのコロナ禍における対応等を取りまとめた事例は知りえる限り現時点で外向けに出ているものはないと思います。また、私はあくまで北海道開発局の職員のため管轄内の滝野公園以外に全国に16ある他の国営公園で同様の調査に携わることはないかなと思います。ただ、他の公園でも同様な調査や検討のきっかけとして役立ってもらえればうれしいと思います。コロナ禍状況有無に関わらず公園利用者へのアンケート調査(満足度調査)関係は他の国営公園でも例年行われています。
      今回のとりまとめ内容は前例の無いコロナ禍での公園の運営状況を記録として残しておくべきかと考え、事実状況を端的に、また、とりまとめ過程の中で余計な情報の削除やとりまとめ内容の見せ方(なるべく分かり易くシンプルに)などは他の共同著者の方々の協力があってこそのものとなっています。

  5. 3月まで皇居外苑を管理していた者としては身のつまされる報告です。アフターコロナの新しい公園像をぜひ打ち出していってください。

    • 滝野公園 大工です。
      できる限りになりますが、色々と考えながら進めていきたいと思います。期待のお言葉いただきまして有難うございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です