215地方都市における地域の価値向上にむけたエリアマネジメントに資する都市公園の再編に関する研究

安藤 友希(室蘭工業大学工学部)

要旨:地方都市では,人口減少により各エリアの活力が衰退し,今後,その活力を維持・向上させるため,人口変化に応じた地域の価値向上が必要になり,そのためのエリアマネジメントが求められている。他方で,人口増加に伴い拡充されてきた都市公園は,人口減少に転機する中,ストック効果を高めるために再編が検討されてきている。各エリアに存在する複数の都市公園を再編する際にも,そのエリアマネジメントと一体的に行うことで,地域の価値向上が期待される。そこで本研究では,地域の価値向上に向けたエリアマネジメントを模索するエリア「室蘭市中島地区」を対象に,地域住民の意向等に基づき都市公園の再編について検討することを目的とする。

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214高校生の地域に対する意識変化を促す地域課題解決型学習の方向性に関する研究

葛西 芳枝(室蘭工業大学工学部)

要旨:地方では,高校卒業後の進路により,地域を支え新たな価値を創造する人材の流出が懸念されている。また,高校教育における高校生の地域への意識と学習の乖離が課題である。 このような中,高校生の地域への意識向上のため地域課題解決型学習が始まっている。地域課題解決型学習により高校生の地域に対する意識を促すことは,高校卒業後の進路に関わらず地域との接点づくりの誘因となることが考えられる。 令和4年度からは高校教育において探究学習が重視され,より地域課題解決型学習への期待が高まると予想される。 そこで本研究は,地域課題解決型学習による高校生の地域に対する意識変化を解明し,今後の地域課題解決型学習の方向性を検討する。

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213ソーシャルキャピタルの蓄積に向けた地域住民の自己実現活動の拠点づくりに関する研究

榊原 大翔(室蘭工業大学工学部)

要旨:近年,地域住民のつながりの希薄化により,高齢者の孤立化等も懸念され,ソーシャルキャピタルの蓄積が期待されている。地域組織活動と自己実現の価値観には,関係があることが指摘されており,ソーシャルキャピタルの蓄積に向けては,自己実現を促す活動(自己実現活動)が期待され,多くの人々が共同で活動できるような拠点づくりも求められる。例えば,大学カフェは,学生や地域等の多くの人々が共同で関わることが可能であり,上述したような拠点と成り得ると考えられる。そこで本研究では,地域住民の自己実現活動に関するニーズ等を明らかにし,大学カフェ等を念頭に入れた自己実現活動の拠点づくりについて検討することを目的とする。

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212 地方都市への移住・定住を促進する地域資源を活用した趣味の可能性

菅原 大地(室蘭工業大学工学部)

要旨:近年,地方都市においては,人口流出による人口減少問題を解決するために,独自性の高い地域資源を活用し,他地域との差別化を図る新たな観点から移住・定住を促進する必要がある。他方で,近年では労働環境の改善等により増えたプライベート時間を趣味にあてる動きが高まっており,趣味が移住・定住の意思決定にも影響を及ぼしてくると推測できる。したがって,今後,地方都市においては,地域資源を活用した趣味が移住・定住を促進させることも期待される。そこで本研究では,地域資源を活用した趣味が移住・定住の意思決定に及ぼす影響を明らかにし,地方都市における人口減少問題の解決を見据えた趣味の役割を検討することを目的とする。

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211大学カフェにおける食を核とした共創の場の形成に関する研究

大下 拓哉(室蘭工業大学工学部)

要旨:人口の減少・高齢化の進展により地域企業が衰退する問題が懸念される中,多様な主体が協働し,地域発イノベーションを起こす場「共創の場」の形成が期待されている。 例えば,「食」は,地域振興としての活用や,地域企業も関わりが強く,多様な主体との協働が容易なテーマであることから「食」を核とした「共創の場」も期待される。 また,地域企業も含めた地域発イノベーションを起こすことが期待される大学におけるカフェが「食」を核とした「共創の場」となることも期待される。 そこで本研究では,地元企業の「食」を核とした「共創の場」への関心・理解等を明らかにし,大学カフェにおける「共創の場」の形成の方向性を検討する。

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210地域人材育成を見据えた施設マネジメントにおける「知」の共有に関する研究

髙橋 丈留(室蘭工業大学工学部)

要旨:現在,地方では人口減少による地域コミュニティの衰退や,ライフスタイルの変化に伴った住民ニーズの多様化などの課題の解決に向けて,コミュニティ形成のための「場」の創出及び地域課題解決に資する地域人材育成を見据えた施設マネジメントが注目されている。 地域人材育成により,各アクター間で「知」を共有し,課題解決に向けた新たな「知」を共同体として創出することで,地域特有の課題解決が期待できると考えられる。そこで本研究では,「知」の形成の原点である「共感」による人的な紐帯に着目し,人的ネットワークと「知」の共有との関係を明らかにすることで,今後の施設マネジメントの方向性について検討する。

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207人間も動物も休憩できる雪景色の札幌

桑村 亜実(北海道大学農学部)

要旨:3つの札幌らしさを取り入れた花壇にする。初めに、人口100万人を超え、年積雪500cm以上を誇る世界でも珍しい降雪都市であるという点を、一面の白い草花と雪の中を行き交う人々の足跡のパネルで表現する。次に、札幌市にある円山動物園や街中でエゾシカやエゾリス、稀にヒグマが見られ、動物と共存しているという点を、動物の足跡をかたどったパネルで表現する。最後に、札幌のランドマークである札幌テレビ塔を花壇中央にパネルを置いて表現する。以上のように、一面の白い草花のなかに人と動物の足跡のパネルを置き、札幌らしさを詰め込んだ花壇にする。また、花壇の全体の形状を山型にし、熊本の阿蘇山を彷彿とさせる立体的な表現とする。

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204はねやすめ

大谷 陽和(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:「羽休め」とは、文字通り、鳥が枝などにとまって羽を休めることを指す。人間も、たまには自然に凭れて休んでもいいんじゃない?羽はないけれど。そんな思いから考案するこの遊歩道は、まるで鳥になったかのような気分で自然を感じることができる。道中では7種の鳥たちが訪れた人を癒し、大広場と広場では鳥の住処をモチーフとした空間でゆったり休憩もできる。芸術の森の植生を活かした季節によって違う顔を見せる景色を存分に楽しめる散策ルートと、札幌芸術の森野外美術館のアート作品群を参考にしたオブジェたちが人々に安らぎとワクワク感を与える。

*発表取り下げ

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203der wald

能戸 紫月(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:グリム童話では「森」は「walt」と書かれ、この言葉には人が入り込めない境界という意味があります。グリム童話の多くの物語で森が舞台となり、森は真逆の性質が入り混じった不思議な空間です。森は誰もが主人公になり新しい物語が起こる「日常と異世界の境界」であり、善い生き物と悪い生き物の両極端が共存する「善と悪の境界」であり、試練を乗り越え新しい自分に生まれ変わる「死と再生の境界」です。そんな不思議で人の入り込めない境界であるメルヒェンの森を体験する野外美術館の提案です。

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202憶えゆく森 ー心は想う、身体は感じるー

来田 玲子(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:札幌市南区に位置する札幌市⽴⼤学の森は、北海道の在来植⽣で構成される豊かな美しい森である。その森に遊歩道「憶えゆく森−⼼は想う、⾝体は感じる−」を提案したい。この遊歩道のコンセプトは、記憶である。記憶には、時の流れによって⽣じる記憶と感覚・感情によって⽣じる記憶があると私は考えた。時の流れによって⽣じる記憶のエリアは、⼆つの広場とメイン通路に広がる。 各場所に時に由来した題名がつけられ、題名に基づいた展⽰物の観覧や体験ができる。そして、感覚・感情によって⽣じる記憶のエリアは、四つの通路に分岐している。それぞれの通路は「喜怒哀楽」、「視覚、聴覚、嗅覚、触覚」のいずれかを表す。この⼆つのエリアによって記憶を呼び、⾃⾝、そして、森を再認識させる遊歩道となっている。

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