210地域人材育成を見据えた施設マネジメントにおける「知」の共有に関する研究

髙橋 丈留(室蘭工業大学工学部)

要旨:現在,地方では人口減少による地域コミュニティの衰退や,ライフスタイルの変化に伴った住民ニーズの多様化などの課題の解決に向けて,コミュニティ形成のための「場」の創出及び地域課題解決に資する地域人材育成を見据えた施設マネジメントが注目されている。 地域人材育成により,各アクター間で「知」を共有し,課題解決に向けた新たな「知」を共同体として創出することで,地域特有の課題解決が期待できると考えられる。そこで本研究では,「知」の形成の原点である「共感」による人的な紐帯に着目し,人的ネットワークと「知」の共有との関係を明らかにすることで,今後の施設マネジメントの方向性について検討する。

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207人間も動物も休憩できる雪景色の札幌

桑村 亜実(北海道大学農学部)

要旨:3つの札幌らしさを取り入れた花壇にする。初めに、人口100万人を超え、年積雪500cm以上を誇る世界でも珍しい降雪都市であるという点を、一面の白い草花と雪の中を行き交う人々の足跡のパネルで表現する。次に、札幌市にある円山動物園や街中でエゾシカやエゾリス、稀にヒグマが見られ、動物と共存しているという点を、動物の足跡をかたどったパネルで表現する。最後に、札幌のランドマークである札幌テレビ塔を花壇中央にパネルを置いて表現する。以上のように、一面の白い草花のなかに人と動物の足跡のパネルを置き、札幌らしさを詰め込んだ花壇にする。また、花壇の全体の形状を山型にし、熊本の阿蘇山を彷彿とさせる立体的な表現とする。

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204はねやすめ

大谷 陽和(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:「羽休め」とは、文字通り、鳥が枝などにとまって羽を休めることを指す。人間も、たまには自然に凭れて休んでもいいんじゃない?羽はないけれど。そんな思いから考案するこの遊歩道は、まるで鳥になったかのような気分で自然を感じることができる。道中では7種の鳥たちが訪れた人を癒し、大広場と広場では鳥の住処をモチーフとした空間でゆったり休憩もできる。芸術の森の植生を活かした季節によって違う顔を見せる景色を存分に楽しめる散策ルートと、札幌芸術の森野外美術館のアート作品群を参考にしたオブジェたちが人々に安らぎとワクワク感を与える。

*発表取り下げ

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203der wald

能戸 紫月(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:グリム童話では「森」は「walt」と書かれ、この言葉には人が入り込めない境界という意味があります。グリム童話の多くの物語で森が舞台となり、森は真逆の性質が入り混じった不思議な空間です。森は誰もが主人公になり新しい物語が起こる「日常と異世界の境界」であり、善い生き物と悪い生き物の両極端が共存する「善と悪の境界」であり、試練を乗り越え新しい自分に生まれ変わる「死と再生の境界」です。そんな不思議で人の入り込めない境界であるメルヒェンの森を体験する野外美術館の提案です。

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202憶えゆく森 ー心は想う、身体は感じるー

来田 玲子(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:札幌市南区に位置する札幌市⽴⼤学の森は、北海道の在来植⽣で構成される豊かな美しい森である。その森に遊歩道「憶えゆく森−⼼は想う、⾝体は感じる−」を提案したい。この遊歩道のコンセプトは、記憶である。記憶には、時の流れによって⽣じる記憶と感覚・感情によって⽣じる記憶があると私は考えた。時の流れによって⽣じる記憶のエリアは、⼆つの広場とメイン通路に広がる。 各場所に時に由来した題名がつけられ、題名に基づいた展⽰物の観覧や体験ができる。そして、感覚・感情によって⽣じる記憶のエリアは、四つの通路に分岐している。それぞれの通路は「喜怒哀楽」、「視覚、聴覚、嗅覚、触覚」のいずれかを表す。この⼆つのエリアによって記憶を呼び、⾃⾝、そして、森を再認識させる遊歩道となっている。

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201いわかんのもり

尾田 美月(札幌市立大学デザイン学部)

要旨:私たちの⽇常はなんとなく過ぎて⾏く。⼩説や映画の主⼈公みたいに、突然の悲劇に襲われたりなんてことはそうそうない。でも、ちょっぴり寂しくなったりちょっぴり悲しくなったり、⾃分でもうまく⾔葉にできないようなモヤモヤとした気持ちは毎⽇⽣まれる。思っていたのと何かが違う。⾃分とみんなとの間にある違いは何なんだろう。そんな⼩さな違和感を、他の楽しいことや嬉しいことで紛らわしながら私たちは⽣きている。でも、そんな違いがあったって良い。正解とは違ったって良い。そう思えたら⾃分なりの⼈⽣をもっと楽しく⽣きられるはず。芸術の森野外美術館の隣にありながらそれとは「何かが違う」この森を歩いて、⾃分にもっと向き合ってみようよ。

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2021ポスター発表一覧

201:いわかんのもり
  尾田 美月(札幌市立大学デザイン学部)

 

202:憶えゆく森 ー心は想う、身体は感じるー
  来田 玲子(札幌市立大学デザイン学部)

 

203der wald
  能戸 紫月(札幌市立大学デザイン学部)
 

204:はねやすめ
  大谷 陽和(札幌市立大学デザイン学部)

 

205:札幌の雪景色を阿蘇のカルデラに
  上杉 鮎香(北海道大学農学部)

 

206:札幌・締めパフェでブレイクタイム
  北沢 一樹(北海道大学農学部)
 

207:人間も動物も休憩できる雪景色の札幌
  桑村 亜実(北海道大学農学部)

 

208:札幌の山の色景色
  安東 勇人(北海道大学農学部)

 

209:札幌市憩いの場
  藤原 周大(北海道大学農学部)
 

210:地域人材育成を見据えた施設マネジメントにおける「知」の共有に関する研究
  髙橋 丈留(室蘭工業大学工学部)

 

211:大学カフェにおける食を核とした共創の場の形成に関する研究
  大下 拓哉(室蘭工業大学工学部)

 

 

213:ソーシャルキャピタルの蓄積に向けた地域住民の自己実現活動の拠点づくりに関する研究
  榊原 大翔(室蘭工業大学工学部)

 

214:高校生の地域に対する意識変化を促す地域課題解決型学習の方向性に関する研究
  葛西 芳枝(室蘭工業大学工学部)

 

 

216:住民にとっての潜在的な地域資源の発見及びその役割・価値の評価に基づいた保全方策に関する研究
  出口 嵩人(室蘭工業大学工学部)

 

217:旅行者による地域社会圏の再構築に関する研究
  張 宜欽北海道大学国際広報メディア・観光学院

 

218:観光農園における風景イメージに対する研究
  鄧 ケイ林(北海道大学国際広報メディア・観光学院
 

219:歴史市街地観光における「地域らしさ」に関する研究 ―ハルビン市中華バロックを事例として―
  孔 令士北海道大学国際広報メディア・観光学院

 

220:鉄道キャンペーンポスターから読み取る旅行イメージに関する研究
  周 シュ唯(北海道大学国際広報メディア・観光学院
 

221:都市公園における外国人による利用状況―札幌市大通公園を事例に―
  葉 羽容北海道大学国際広報メディア・観光学院

 

222:路面間隙に海崖生植物群落は成立するか?
  池田 瞬哉北海道教育大学函館校教育学部国際地域学科)ほか
 

223:街路樹空間が都市の植物種多様性保全に活用可能か?
  雲山 一葉北海道教育大学函館校教育学部国際地域学科)ほか

 

224:北海道南部における海浜周辺の都市化とハマヒルガオ訪花昆虫群集の関係
  川野 勇樹(北海道教育大学函館校教育学部国際地域学科)ほか
 

225:メッシュシートを被覆した箇所のオオイタドリの地下茎の生育状況
  佐藤 厚子(国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所)ほか

 

226:国営滝野すずらん丘陵公園のコロナ禍における管理運営について
  大工 秀樹(札幌開発建設部国営滝野すずらん丘陵公園事務所)ほか

2021口頭発表一覧

口頭発表のZoomミーティングについて

10月16日(土)8時50分になりましたら以下のURLからアクセスください。
支部大会に参加登録された際の氏名でご参加ください。ホストが申込と照合して参加承認します。
ご自身が「ミュート」「ビデオの停止」となっていることをご確認ください。

https://zoom.us/j/95311151481?pwd=VlVYSkRaWVVPZWJIN1NlKzNJUEo4dz09
ミーティングID: 953 1115 1481
パスコード: 603185

Zoomミーティングで、発表者のパワーポイントまたはスライドPDFファイルの画面共有を行います。発表者の要旨は支部大会特設サイトでご覧ください。

発表中は「ミュート」「ビデオの停止」をお願いします。質疑応答の時間帯は「ビデオの開始」をお願いします。次の発表が始まりましたら、「ビデオの停止」をお願いします。

発表者への質問・コメントは、チャット欄に書き込んでください。座長から指名された方は、ご自身で「ミュート解除」し、手短にご発言いただき、終わりましたら「ミュート」をお願いします。時間の制約からすべてに対応できるとは限りません。質問・コメントは記録し、発表者に伝えます。無関係もしくは不適切な書き込み・発言がある場合はご退場いただく場合もございます。

その他、進め方の問い合わせは、担当:愛甲哲也にメール(tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp)、電話(011-706-2452)またはホスト宛のチャットでご連絡ください。


101 COVID-19の流行が国立公園利用者の混雑感に及ぼす影響
  伊藤 瑠海

102 保護地域拡充のための国立公園の新規指定・拡張の効果
  秋山 リカ

103 野鳥への餌付けが人と野鳥との距離に及ぼす影響
  千葉 利久

104 中国広西チワン族自治区における「農家楽」観光の風景イメージ研究
  卓 一豪

105 観光地化による都市のイメージの変容に関する研究
  曹 中

106 大規模停電を伴う災害時における都市公園の水道使用状況と周辺環境に関する研究
  小林 葉月

107 プラタナスからの樹種転換は街並みをどう変えるか
  太田 広

 

2021年度支部総会資料の配信について

北海道支部に属する日本造園学会正会員 各位
 
 
北海道支部では、10月16日(土)に北海道支部大会をオンラインで開催いたします。
大会プログラムの一つとして、支部規定第5条に基づき北海道支部定時支部総会を開催いたします。
資料をこちらにアップロードいたしますので、事前に内容のご確認をお願いいたします。
 
●報告事項(5件) 2020年度事業報告、ほか4件
下記につきまして添付資料の通りご報告申し上げます。
・2020年度 事業報告
・2020年度 会計報告
・2021年度 運営委員
・2021年度 事業計画
・2021年度 予算
 
本件に関するご意見・ご質問は、北海道支部事務局 椎野(a.shiino@scu.ac.jp)宛
てお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
2021年10月7日 | カテゴリー : 支部総会 | 投稿者 : jilah