要旨:1970年代のディスカバージャパンは日本全国的でブームになり、国鉄のイメージが刷新された。数多くの目的地を観光化に導いたとも言われる。経済高度成長期という時代的な背景のもとで、団体旅行から個人旅行の傾向も見られ、新しい旅行の形式が提示されたと言われる。鉄道の旅だけではなく、社会全体に大きなインパクトを与えていた 。一方で、JRグループを含む鉄道会社も新たな鉄道キャンペーンを開催し続けている。本研究は、ディスカバージャパン時代と今の時代における旅行のイメージを鉄道キャンペーンから読み取る。鉄道を主役とする旅は人々にどんな価値を提供し、そこから社会的文脈における旅行に対する意識がどのように変化しているのかを明らかにすることを目的とする。
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