211大学カフェにおける食を核とした共創の場の形成に関する研究

大下 拓哉(室蘭工業大学工学部)

要旨:人口の減少・高齢化の進展により地域企業が衰退する問題が懸念される中,多様な主体が協働し,地域発イノベーションを起こす場「共創の場」の形成が期待されている。 例えば,「食」は,地域振興としての活用や,地域企業も関わりが強く,多様な主体との協働が容易なテーマであることから「食」を核とした「共創の場」も期待される。 また,地域企業も含めた地域発イノベーションを起こすことが期待される大学におけるカフェが「食」を核とした「共創の場」となることも期待される。 そこで本研究では,地元企業の「食」を核とした「共創の場」への関心・理解等を明らかにし,大学カフェにおける「共創の場」の形成の方向性を検討する。

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211大学カフェにおける食を核とした共創の場の形成に関する研究」への6件のフィードバック

    • ご質問ありがとうございます。

      全国での,共創の総数は把握しかねますが,国立研究開発法人化学技術振興で行われている共創の場形成支援型プログラムでは令和2年度で18件,令和3年度では17件のプロジェクトが新規採択されています。
      本プログラムでは,大学などを中核とする産学連携を基軸に自治体,市民など多様なステークホルダーを巻き込んだ産学共創により,「拠点ビジョン実現のためのバックキャスト型開発」の支えから,持続的に成果を創出する自立した産学共創拠点を形成します。

      しかし今回ポスターに表記されいる「共創の場」では共創を概念で捉えており,国立研究開発法人化学技術振興での内容とは多少違う部分もありますことをご了承下さい。

  1. これまで関係の薄かった、もしくは関係の無かった人や組織が共創することで地域や組織や個人が活性化することが期待される研究ですね。
    道内では三笠高校の高校生レストランが好事例ではないでしょうか。まさにモデルに示されたステークホルダーによって関係が構築され、運営されていると思います。
    少子高齢化が進み地方の活力の低下が叫ばれる昨今、こうした研究の発展的展開に期待しています。

    • ご意見ありがとうございます。

      三笠高校の高校生レストランの例では三笠市民の支えがあるからこその特色ある学びの場となり,地域の方々との直接的な触れ合いによって感謝を伝える部分に関心を持っています。

      自身の研究が地域企業をつなぐ基となり,地域企業の事業展開・事業継承
      等の発展に寄与出来ればと考えています。

  2. 地域企業の衰退という課題に大学カフェが共創の場としての役割を果たすことが明確になれば、地域にとっても新たな展望が開ける取り組みだと思いまいた。
    一方、期待される効果で、大学カフェが活性化=地域が活性化の等式が書かれていますが、どのような仕組みでそのような関係になることが予想されるのでしょうか?

    • ご質問ありがとうございます。

      現在大学カフェのカフェメニューにおける食材購入や代理販売での地域事業者等との連携がとられています。また,「共創の場」では地域資源を活用した活動内容を予定しています。
      カフェの顧客者が増えることで,カフェで取り扱う食材や代理販売している商品の需要が高まり,地域資源の需要が高まることが予測されます。
      このことから大学カフェの活性化が地域の活性化につながると考えています。

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